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硬筆書写技能検定1級の難易度は?      ~1級合格までの歩み~    

私達、当協会の講師たちは、何らか資格や肩書きなどを有しています。
その中で、最も権威のあるものが、公の資格である文部科学省後援、硬筆書写技能検定資格だと思います。そして、その最高位は1級です。
私はペン習字を習い始めて4年で、ご指導いただいている先生からの勧めもあり、指導者としてのスタートを切りました。その時の資格は、この硬筆書写技能検定2級合格でした。
ペン習字を学び、またペン習字教室の講師としてスタートした私にとっては、1級合格は、いつか必ず取得したい目標の一つでした。
この権威あるライセンスの1級を取得するのに、3年の月日を要し、7回も受験に挑戦しました。
本当に合格できるのだろうかと、自分の能力の無さに何度もくじけそうになりました。
しかし、そんな私には、ていねいに根気強くご指導くださった先生がいらっしゃいました。そして、温かく励ましの言葉をかけて下さったペン習字仲間のみなさんもいました。
そんな多くの支援や励ましがあったおかげさまで、私は1級合格まで諦めずに挑戦することが出来ました。
今回のブログでは、講師としてスタートを切った私が、硬筆書写技能検定の1級に合格するまでの歩みをお伝えしたいと思います。
このブログをお読みくださった皆様の何かの励みになれば嬉しいです。

〇硬筆書写技能検定1級合格を目標に挑戦したわけ

私がペン習字教室の講師を始めさせていただいた時の資格は、〈広島ペン習字教育協会の講師〉と〈硬筆書写技能検定2級〉でした。
そして、当協会が所属し、大変お世話になっている≪日本ペン習字研究会≫の月刊誌「ペンの光」の規定部では、初段という、なんとも頼りない状態からのスタートでした。
最初に講師を務めさせていただいたのは、指導の先生にご紹介いただいた、地元、ショッピングセンターのカルチャー教室の大人のペン習字教室でした。
開講から1年目は、緊張しながら、講師として慣れていくのが精一杯だったように思います。
そして少しずつ、月日を重ねるにしたがって、自分自身のためにも、また私の教室に通ってきてくださっている生徒さんのためにも、知識や、技術をもっと、もっと身につけていかなければならないと、強く思うようになりました。
一念発起し、今自分に出来る最大限のことを頑張ってやってみようと思い、硬筆書写技能検定1級合格を目標に、挑戦していこう・・・という気持につながっていきました。

〇合格できるまでモチベーションが保てたわけ

ご指導いただいていた先生からは、「1年でも早く受験した方がいいよ」と常々勧められていました。
そして、「まず1回目では合格できないから、気軽に受けてみたら」と声をかけていただいていました。
私は40代半ば、決して若いわけではありません。「1回では合格できないんだ~」と思う気持が「とりあえず1回受けてみよう」と気軽に思え、受験へのハードルをむしろ下げてくれました。とても軽い気持ちで受験に臨んでしまい、1回目の結果は散々なもので、もちろん不合格でした。
しかし、先生からは「その1回目をチャレンジするかどうかで大きく違うよ」と励ましていただきました。
1回目をチャレンジできた私は、合格へ向かっての大きな一歩を踏み出せたという、小さな自信ができました。
1回受験すると、自分の実力がどのくらいなのか、何をどう対策していけばよいのか、具体的なことが明確に見えてきました。
この検定試験には、実技(実際に答案用紙に書く問題)と理論(知識を問われる問題)に分かれており、それぞれで合否があり、どちらか片方だけが合格の場合(準登録という)は、次回の受験で、合格した方は免除されるという制度があります。
まず理論問題だけは、何としてでも合格して、準登録(片方合格)という制度を最大限利用して取り組もうと思いました。
これは、大きな励みになりました。
しかし、私が受験した時の制度では、その免除は、2回だけで3回目はまた、実技、理論、両方を受験しなければなりません。
準登録での受験や両方での受験をくりかえすたび、ここまできたら何としても、最後までやり切りたい、という気持がふつふつとこみあげてきました。
常に細かくご指導いただきながら励ましてくださる先生の存在や、準登録の制度があり、受験に取り組みやすかったことが、モチベーションにつながり、根気よく合格まで受験し続けることが出来たと思います。


〇すき間時間の勉強法

私は、もともと字がうまく書けていたわけではありません。そして、大学で書道を専攻していたわけでもありません。
そんな私にとって、1級の理論問題は専門的な問題ばかりで、とても難しいものでした。
先ほどまで机に座って勉強して書けていた草書、旧字体、書写体や、覚えたはずの書道史が、立ち上がるともうすっかり忘れているということも多く、時として心が折れそうになることもありました。
その上、パートの仕事をしながらの勉強時間確保も大変でした。
そこで家族の理解や応援もあり、リビングルームの壁には、草書、旧字体、書写体、書道史を書いた紙をはりめぐらせ、一日に何度も見て、エアーで書いて、ブツブツ言うことを繰り返ししていました。
また、出かけるときには、勉強のメモは必ず持参し、仕事のわずかな休憩やランチタイムの食事後なども理論問題を覚えることに充てていきました。そうした、日常の中の、ちょっとしたすき間時間を大切に、繰り返し、繰り返し、取り組んでいきました。

〇まとめ

私は、合格するまでに3年の月日を要し、7回も受験しました。そして、念願の硬筆書写技能検定1級に合格することができました。その間には、≪日本ペン習字研究会≫の規定部師範位取得もできました。
今、改めて合格を目指して取り組んだ3年間を振り返ると、確固たる、明確な目標があったからこそ、頑張れたのかなと思います。
そして、その目標は自分一人では達成できなかったのではないかと思います。
ご指導くださった先生や、一緒に学ぶ仲間がいてくれたことで、モチベーションを保ち、受験し続けることが出来たのだと思います。
何度も不合格を味わい、辛抱に受験し続けたからこそ、合格の喜びはより大きな喜びとなり、諦めなければいつか目標は、達成できると思うことができました。
このように、硬筆書写技能検定1級合格への挑戦を通して、多くのことに気付き、また感謝の気持ちも抱くことができました。
この硬筆書写技能検定の1級合格は、一つの通過点にすぎないと思います。

これからも、目の前に少しづつ何か目標を置いて、取り組んでいきたいと思います。
当会では、資格取得コースも設けてあります。みなさんが、安心して受験勉強に取り組む環境は整っています。まずは、4級、3級からぜひ検定試験にチャレンジするということも、選択肢の一つに考えて下さる方がいらっしゃれば嬉しいです。

◆硬筆書写技能検定とはどのような検定試験?についてはこちら