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全日本ペン書道展へ向け【練成会】を開催しました

当協会の母会〈日本ペン習字研究会〉では毎年夏に〖全日本ペン書道展〗を開催しています。

今年は第86回展で、歴史ある展覧会です。

全国から素晴らしい作品が数多く寄せられ、当協会も会員皆でこの作品展に取り組んでいます。

○【練成会】開催のきっかけは・・・

〖全日本ペン書道展〗に取り組んでくださっている生徒様方の作品をもっと丁寧にみせていただく機会が作れないものか・・・との思いがつのってきたことがきっかけでした。
教室では、ほとんどの皆さんが日本ペン習字研究会刊行の『ペンの光』で学習されています。
素晴らしい先生方の素晴らしいお手本を毎月目にすることができ、課題も取り組み易く、何より昇級・昇段が励みとなっています。
この《ペンの光》の内容の素晴らしさは当協会のブログでもシリーズで発信していますので、こちらもお読みいただけると嬉しいです。
このようにお稽古を進めている中で、全日本ペン書道展への取り組みは、言わばプラスα!
でも年に一度の〖全日本ペン書道展〗に向け一生懸命練習し、出品してくださる生徒様方がたくさんいてくださることは、本当に心強く嬉しいことです。そして、出品に向け、いつもより沢山、沢山練習することが生徒様方のスキルアップにもつながっている・・・と感じています。
しかしながら、毎月の《ペンの光》の課題もきちんと練習してこられ、教室の時間内で〖全日本ペン書道展〗の課題を十分にみせていただく事がむつかしいな・・・というジレンマが講師の中に膨らんできたことで、【練成会】を企画してみることにしました。

◇ペンの光のご紹介についてはこちらへ

○【練成会】を企画し、ご案内したところ・・・

今年は【練成会】開催が三回目となりました。
第一回目に開催のご案内をした時には
・教室以外に時間を設けても、わざわざ来ていただけるのか・・・
・費用もいただいて、わざわざ来ていただけるのか・・・
そんな不安もありながらの企画・ご案内でした。
ところがそんな不安もよそに、第一回目から各生徒様方からは、むしろ【練成会】を歓迎いただき、多くの生徒様方にご参加いただくことが出来ました。
翌年二回目、コロナ禍もあり、間もあきましたが三回目となる今年は、生徒様方の方から「今年も開催して・・・」と有難いお言葉もいただくことができました。

○【練成会】の進め方について

【練成会】では各講師、各教室の垣根を越えて、〖全日本ペン書道展〗に取組む皆で集いました。
ペン習字を始めて間もない方から、師範の方までそれぞれ取り組んでおられる課題もさまざまです。
まず、最初の添削では各講師で担当する課題を分けました。
講師も担当を分けたことで、それぞれの予習もしやすく、また、生徒様方も分散して平等に添削を受けていただくことができたと思います。
その後、二回目、三回目と受けていただく添削では、違う講師からまた違った視点で、幅広い添削を受けていただけたのかな?と思います。

○会場の様子は・・・

広くゆったりしたスペースで、皆様が和気あいあいと和やかにご参加くださいました。
講師、教室もそれぞれ違う生徒様方が、それぞれの添削をお互いにみせていただきながら、ご自身に置きかえてみたり、知識を深めたりできたと思います。
また、会場で親しくなられ、練習方法や使われている用具の情報交換をされたり・・・と、添削以外のメリットもたくさんあったのではないかと思います。

○参加くださった生徒様方の反響は・・・

第一回目、【練成会】を企画しても皆さんが来てくださるのかな?・・・そんな不安からスタートした【練成会】でした。
ご参加いただけたものの、皆様のご期待に沿えるものだったのか・・・との心配もありました。
ぜひ、ご参加くださった皆様の感想を知りたい・・・と思い一回目から終了後にアンケートのお願いをしてきました。
ご参加くださった皆様からは、好意的な反響をいただき、講師達も元気をいただいています。
今回の【練成会】では、共に〖全日本ペン書道展〗に取り組む仲間同志が集い、お互いに刺激し合い、励まし合い「しめ切りまで、一ヶ月頑張ろう!」と思っていただけるような雰囲気に包まれたのかな?と嬉しく思っています。

○まとめ

当協会の母会である〈日本ペン習字研究会〉が開催されます、一年に一度の最大イベント〖全日本ペン書道展〗に向けての【練成会】についてお伝えしてきました。
講師達も少しでもご参加くださいます皆様に喜んでいただき、充実した催になるよう予習をしたり・・・と準備する中で講師たち自身の学習の機会にもなりました。
そして、今回、出品に向け前向きに取り組んでくださる生徒様方、講師達皆で、しめ切りまでの残り一ヶ月を共に頑張ろう!という一体感を感じながら、行事を終えることが出来ました。
これからも、〈日本ペン習字研究会〉と共に、地元の皆様との心の通い合う教室づくりを心がけ、この練成会が翌年も開催できるよう、取り組んでいきたいと思います。