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硬筆書写技能検定2級~理論問題について~

以前のブログで硬筆書写技能検定2級~実技問題について~を公開させていただきました。

今回のブログでは、引き続き〈2級理論問題について〉内容や受験に向けてのポイントをお伝えしたいと思います。

理論問題の出題範囲は、楷書と行書の筆順、旧字体、書写体、草書を読む問題、平仮名の元の漢字、漢字の部分の名称、常用漢字の字体の間違い探しと多岐にわたって出題されています。

〇理論問題の合格ラインについて

理論問題は4問あり、各門100点満点で理論問題は400点満点となります。
295点以上が合格になります。

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〇過去問について

当協会では、《硬筆書写技能検定試験》を受験し、『資格』を取得することに力を注いでいます。
2級、理論問題の過去問なども十分に資料を準備しています。

受験に関心のある方は下記のお問合せフォームからご連絡くださいませ。

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〇第7問 楷書と行書の筆順について

楷書の筆順問題が5問、行書の筆順問題が5問、合わせて10問の筆順問題が出題されます。
2級は専門的な知識が要求されます。正しい筆順が2とおり以上ある文字について、その正しい筆順を知っていなければならない問題もあります。
「硬筆書写検定1・2級合格のポイント」のテキストや「硬筆書写検定の手引きと問題集」に載っている筆順一覧表をよく学習して筆順を覚えていきましょう。

〇第8問 旧字体、書写体を読む問題について

A群が旧字体5文字、B群が書写体5文字を読む問題が出題されています。
解答方法は、4つの常用漢字の字体(楷書)の中から、正しい一つを選んでマークシート方式で答えていきます。

文字の種類(字種)は、新字体、旧字体、書写体に分けられます。

・旧字体について
旧字体は、明治の中ごろまでは、普通の文字として書かれていました。昭和24年の「当用漢字字体表」で変更して採用された文字を新字体、それまでの文字を旧字体といいます。
・書写体について
書写体は、古く書かれた作品・文書に出てくる字体です。書道で古典的な作品を見たり、お寺などの門標や額を見ると、書写体の文字を見かけることがあります。

どちらも、日常生活で使用する文字ではありませんから、受験対策としてしっかり学習しなくてはなりません。

〇第9問 草書を読む、平仮名の元の漢字、漢字の部分の名称について

A、B、Cの3つの問題に分けられています。
Aは草書で書かれた漢字二文字の熟語を読む問題が5問、
Bは平仮名の元の漢字を答える問題が5問、
Cは漢字の部分(へんやつくりなど)の名称を答える問題が5問出題されています。
どの問題も、4つの選択肢の中から、正しいものをマークシート方式で答える問題です。

A問題について:学習範囲も広くすべてを覚えることは難しいと思いますが、過去の問題などはしっかり学習しておきましょう。
熟語での出題ですから、どちらかの字が比較的わかりやすい字になっているのも、大きなヒントです。

B問題について:平仮名には、その平仮名ができる元になった漢字があります。平仮名は46文字と覚える範囲が限られていますので、ここでしっかり得点が取れるよう、すべてを覚えておきましょう。

C問題について:漢字の部分を問う問題は、3級よりもさらに難しくなっています。漢字の部首の名称を問う問題ではありません。部分の名前を「硬筆書写検定1・2級合格のポイント」や「硬筆書写検定の手引きと問題集」などで覚えていきましょう。

〇第10問 常用漢字の字体の間違い探しについて

常用漢字の字体からみて、正しいもの10文字、誤りまたは不適当なもの10文字を、マークシート方式で答える問題です。
誤りとは全く通用しない間違えた文字のことです。不適当な文字とは常用漢字として通用しない文字で、旧字体、書写体もここでは不適当な文字になります。
しっかり見れば比較的、答えやすい問題だと思います。

〇生徒様の声

始めたきっかけ

*「ペン習字の講師として、活躍できるよ!」と、いつも励ましてくださり、硬筆書写技能検定試験受験を勧めてくださったことで、受験してみよう~と、このコースで取り組み始めました。

*ペン習字を習い始め、月日を重ねながら、何か目標を持って取り組みたい!と思うようになり、硬筆書写技能検定試験を受験してみようと、このコースも併用し学び始めました。

*字がきれいに書けたら~となんとなく習い始めましたが、段々「教えるようにもなれたら~」と夢が膨らむようになり、そのためには資格がいる!と、この資格取得コースも併用し学び始めました。

*大学生で教員志望です。字がきれいな事、また、その事の裏付けになる硬筆書写技能検定試験の資格を持つことは大変価値のあることだ!と思い、このコースで資格取得を目指しました。

*すでに書道・ペン習字の教室で教えていました。キチンとした公の資格も持たないままでしたので、これではいけない~と、このコースで資格取得に向け、必死に勉強し、毛筆2級、硬筆1級まで目指しました。

受講しての成果は?

*私は中学生ですが、2級まで合格できました。高校受験の《自己表現》では胸を張って、資格取得できたことを話すことができて、本当に頑張って良かった!と思いました。

*小学1年~中学3年生まで続け、資格取得コースで、2級合格まで継続しました。自分の大きな自信にもなり、資格と美しい文字は私の財産となりました。

*3級は先生の適切なアドバイスのお陰で、そんなに大変な思いも無く、すんなりと合格できました。

*3級を合格したことで、次の意欲に繋がり、2級を目指すようになりました。

*2級は3級より、理論問題がかなり大変でした。が、勉強した充実感もあり、2級にも合格することができました。

*ペン習字を習い始め、講師に~とステップアップしてからは、1級合格は必ず成し遂げたい大きな目標でした。何度も何度も受験しましたが、1級合格!と目標を達成することができました。この《資格取得コース》には必ず、合格!と言うゴールにたどり着くメゾットが有るな!と確信しました。

〇まとめ

2級はより専門的な知識が求められる級です。3級では出題されなかった旧字体や書写体といった伝統的な書き方の知識や、平仮名の元になる漢字も覚えていかなければいけません。難易度が高い分、学習も大変ですが、やり甲斐もあり合格できれば自信にもつながります。そして、合格の価値も大きくなります。
2級合格に向けてぜひ挑戦していただきたいと思います。


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