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ペンの光のご紹介~漢字部の課題について~

ペンの光のご紹介ということで、日本ペン習字研究会刊行の「ペンの光」の内容をご紹介してきました。

今回のブログでは「漢字部」の課題についてご紹介していきたいと思います。

◯ペンの光「漢字部」の課題について

漢字部はこれまでご紹介してきた規定部などと違い、段級位の認定はなく漢字2文字から成る5つの熟語を「楷書・行書・草書」の書体で書き分ける課題となっています。
書体による点画や字形の違いをしっかりと学んでいくことができます。

楷書

楷書は隷書を簡単にした書体で、起筆をしっかりと表現し、一点一画をきちんと接して書く書体です。
学校教育で漢字を学ぶ際に用いられる書体でありますが、私たちの生活の中では、楷書で文字をきちんと書く機会は多くないと思います。
しかし、公の書類に記入する際には楷書で書くことを求められることもあります。
文字を基礎から正しく学習する上で、楷書を学習することは、とても大切なことですね。

行書

行書は楷書を崩した形と思われがちですが、楷書と同じく隷書から派生した書体で、楷書よりも先に誕生していたそうです。
楷書とは違い点画の連続や省略をすることで、文字を早く書くことができ、暮らしの中で、ほとんどの皆様が書いておられる書体が行書に相当していると思います。
自己流の行書ではなく、正しく、美しい行書をマスターすることは、生活の様々な場面で役立つと思います。

草書

草書は隷書を早書きする過程で生まれたと考えられています。
早く書くことを目的として、可能な限り点画が省略されています。
普段あまり目にすることもありませんし、楷書や行書とは大きく字形が異なるため、知識がないと読み解くことが難しいかも知れません。
文部科学省後援の硬筆書写技能検定試験、準1級、1級の第二問でも、草書を書く問題が設問されておりますし、ペン習字を学ぶ中で、草書への理解を深め、技量を磨くことは、とても価値のあることと思います。
私も、これからもっと草書の学習を深めていきたいと思っています。

◯「文部科学省後援 硬筆書写技能検定試験」の受験対策として...

ペンの光は《文部科学省・全国都道府県教育委員会後援 日本技能検定協会連合会推薦硬筆書写技能検定受験指導誌》と明記しています。
草書の所でも触れましたが、硬筆書写技能検定試験の実技試験の第二問では、3級・⒉級で楷書・行書、更に準1級・1級では楷書・行書・草書で書き表す問題が設問されています。
漢字部の練習は、公的資格取得にも大いに役立てられると思います。

◆硬筆書写技能検定についてのブログはこちら

◯まとめ

ペンの光の漢字部では、ペン習字を学ぶ上で基本となる漢字の楷書、行書、そしてより専門的な草書も学ぶことが出来ます。
毎月、漢字部の課題に取り組み、少しずつ、知識、技術を深めていけたら良いですね。

◆「ペンの光のご紹介」のブログはこちら