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「筆」の漢字の成り立ちについて

辻井京雲先生著、図解「漢字の成り立ち事典」を読んでいたところ、日頃、私たちにとっては馴染みのある「筆」という文字の成り立ちについて知ることができました。

私にとりましては、とても興味深い内容でしたので、今回のブログにしてみました。

「筆」は元々「聿(いつ)」だった?

「筆」は筆を持つ姿からできたようです。

最も古い字形は「竹かんむり」のついていない「聿」だったようです。

「筆」の形になったのは?

「竹かんむり」がついた現在の「筆」の形になったのは、約2,200年前のようです。

それ以前の「ふで」の軸は、木の棒のようなものだったようですが、その頃の将軍、蒙恬(もうてん)が、竹の軸をつけた現在の「筆」を発明したと伝えられているようです。

「聿」の「ふでづくり」は「竹かんむり」のつく前の「聿」が用いられているということなのでしょうね。

「聿」と「者」を組み合わせてできた「書」について

筆と同様、「書」という文字も私たちにはとても馴染みのある文字です。

画像のように、「書」の元の形は、「ふで」を手に持つ形の「聿」と「者」を組み合わせた形だったようです。

ここでは「日」を紙の形と考え、筆で紙に文字を「かく」ことを「書」と表したようです。

まとめ

「筆」の成り立ちについて、すでにご承知であった方も多くいらっしゃったかもしれません。

今回は、私が「へぇー、そうだったの?!」と思ったことを、ブログにしてみました。

引用させていただきました「漢字の成り立ち事典」や、土屋秀宇先生のご著書「漢字ワールド」などは、漢字にまつわる
興味深い内容ばかりでした。

これからも、「書く」という側面だけでなく、色々なことに関心を寄せていきたいと思います。