ブログ

初めての作品作りに取り組んで

私達は、会の母会である日本ペン習字研究会発行の月刊誌「ペンの光」で日々練習に取り組んでいます。

「ペンの光」では指定の用紙に、決められた書式・書体で競書を提出しています。

この日頃の練習とは別に、年に1度、地元で開催されている市民芸能祭へ参加させていただく機会があり、一般出品枠で作品を出品しています。

まず、作品に取り組むためには、課題(お手本)が必要となります。

今までの私は先生からいただくお手本を見て作品を書き、仕上げていました。

私は数年前から、お手本を見て書く課題ではなく、自ら作品を書く課題を決め、作品が完成するまで、一から作品作りに取り組むようになりました。

今回のブログでは、先生にアドバイスをいただきながら、初めての作品作りをした時の経験を元に、私なりの方法を紹介させていただきたいと思います。

○私の作品作りについて

私が、初めて一から作品作りを行った流れや、様子を紹介させていただきます。
参考になるのかな?と不安ではありますが、1つの方法として参考になれば…という思いを込めて、お伝えさせていただきたいと思います。

①作品作りのために課題探しをする

何を参考にして良いか分からなかった私は、先生がお持ちの詩集本をお借りし、参考にさせていただきました。
私は過去にB4用紙サイズの作品を書いていたので、同じ行数、同じくらいの文字数の詩を探しました。

②選んだ課題の詩を、何度か試し書きをする(レイアウト)

私がここで意識したことは、文字をきれいに書くことではありません。
文字の大きさや、全体のバランス(余白)、改行をする箇所などを意識しました。
過去にB4用紙サイズの課題の練習の際に使用していた中心線を引いた下敷きを使って、選んだ詩を鉛筆で試し書きしていきました。
鉛筆で書く理由は、何度でも消して書き直すことができるからです。
いくつかの種類の詩を書くと、全体の文字数が多すぎたり、一行あたりの文字数が多すぎたり、全体のバランスが良くないと感じたり…の繰り返しでした。
あくまで、私の感覚でしたが、最終的には先生のアドバイスもいただきながら、レイアウトを考えました。

③硬筆字典を元に、全ての漢字のお手本ページをメモする

私達の母会である日本ペン習字研究会で発行されている「筆順付き 硬筆新字典」を参考にさせていただきました。
「筆順付き 硬筆新字典」は常用漢字、人名用漢字、その他一般に使用される表外漢字が構成されています。
一度、音訓索引で硬筆字典で調べ、すぐに漢字のお手本を見返せるようにページ数を各漢字の横にメモをしていきました。
改めて、お手本の漢字を見て勉強することもできました。

④硬筆字典の漢字1文字ずつの写真を撮り、エクセルへ貼り付ける

先程、漢字のお手本ページ数を漢字の横にメモを記入していくとお伝えしました。
私は硬筆字典をその都度パラパラめくりながら1文字ずつの漢字を探すのではなく、1文字ずつの漢字の写真を撮り、印刷しようと考えました。
エクセルに写真を貼り付けて、トリミングをし、課題に合うように写真の大きさを調整しました。
エクセルのセル(枠)を活用し、必要な漢字全ての写真の大きさを揃えることができました。
また、写真を撮る時は、硬筆字典とカメラの距離をなるべく同じになるように撮影しました。

⑤お手本作りをする

先程、エクセルで作成した漢字の写真を印刷し、お手本を作成していきます。
中心線を引いた下敷きを使用して、行の中心と文字の中心に気をつけながら、漢字の貼り付けを行います。
また、ひらがなやカタカナは鉛筆で書き、先生にアドバイスをいただいた時に、消して書き直しができるようにしました。
完成したお手本を見ながら、作品を仕上げていきました。

○まとめ

作品作りに対して、何も知らなかった私でしたが、先生のアドバイスをいただいきながら、自分なりの方法で初めての作品作りを行い、作品を仕上げることができました。
初めは戸惑いと、まず何をしたら良いのか全く分からない状態からのスタートでしたが、新しい取り組みをすることで、とても勉強にもなりました。
そして私は、今までB4用紙サイズの作品作りをしてきましたが、B4サイズ2枚分の作品作りに挑戦したいと思います。

◆「ペン習字作品を開催して…」についてはこちら