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ペン習字作品を開催して‥

私達、広島ペン習字教育協会は隔年ごとに〈ペン習字作品展〉を開催しています。

この作品展は当会の指導の先生の各教室、皆さん全員にご案内しての発表の機会です。

今回は第9回展として開催いたしました。

このブログでは、先日、8月25日~30日まで開催した《第9回ペン習字作品展》についてお伝えしたいと思います。

お読み下さいました方に、当会の活動の一端がお伝えできれば嬉しいです。

〇出品を上達のステップに‥

私達が学んでいるペン習字は「生活やビジネスに役立てたい!」と言うのが主な目的です。
ご入会くださる方の多くは、ご自身の名前や住所がきれいに書けたら‥、また筆ペンでのし袋を書くときなど、日ごろのお付き合いに役立てられたら‥と思い、入会くださっています。そして、そのように練習しています。

が、〈上達!〉と言う視点でみると‥
上達には発表の場が不可欠です。スポーツでは必ず色々な大会があります。お華でも華展が、お茶でもお茶会が、ヨガでも大会がありますね?
このように、〆切りがあり、目標があることでそこに向けて、モチベーションが上がると思うのです。


先に行なわれたオリンピックでも、世界中のアスリートが出場することを目標に‥、そしてメダルを獲得することを目指して血のにじむような努力をして大会を目指しています。
話がオーバーになりましたが‥

いついつまでに~と思うことは、どんなことでも人を前へと進めてくれると思います。

作品展があり、〆切りは〇日ですよ‥は、日常の練習の中にメリハリができ、皆さん、「〇日までは頑張ろう!」と思い取り組んで下さいます。そしてその事が、上達に近づける一つのきっかけ作りになっていると思います。
とは言え、仕上げるまでの練習では「あぁ~何枚書いても上手くいかない~」と四苦八苦、モヤモヤしながら書いていらっしゃいます。ですが練習量はいつもより、増えていると思います。。
そのプロセスがあるからこそ、仕上げた時の達成感や喜びは大きく、前向きに取り組まれたことはきっと、上達に大きく繋がっていくと思います。
「出品しよう!」と決めることが、まずは上達への大きなステップになると思います。

日々の練習の中に、作品展に取り組むことも取り入れていきましょう!

〇作品が出来上がるまでに‥

日ごろの練習では、作品を書くことをベースに練習している訳ではありません。
皆さんそれぞれ、コースごとにテキストも違いますし、取り組む意識もちがいます。
それぞれの皆さんは、ご自身の意識にあったムリのない範囲で作品に取り組んでいます。もちろん全員の方が作品に取り組んでいる訳ではありません。
初めての方にご案内すると、〈作品〉‥えっ?
何を?なにで?何に?‥そんなところからです。
先生からお手本になるプリントを渡され、とりあえず、コピー用紙などにボールペンで書いてみます。
字形だけでなく、字の大きさや、一行が曲がらないように、中心を整えたり~
普段の練習とはまた違った視点での練習もできて、作品に向かうことで、幅の広い学習にも繋がっていくと思います。

何度か作品に取り組むようになると、だんだん好きな歌詞や詩歌を書いてみたい‥、かなも書いてみたい‥、紙はどんな紙があるかな? つけペンにも挑戦してみようかな? 黒い紙に白のインクで書いてみたいな‥、筆ペンで書く方が好き‥、と会場で色々な作品を観ることが刺激になり、皆さんの作品を書く事への意識も変わってきている気がします。
〆切りにむけ、何枚も何枚も書いて練習していきます。
そうして一枚一枚思いを込めて書いて仕上げた作品は額に入れて完成です。
皆さんの思い入れのある立派な作品は、発表の機会があり、〆切りがあるからこそ完成できたと思います。
これからも、このように発表の場を大切にしていきたいと思います。

〇皆で力を合わせて‥

それぞれが一生懸命取り組んで、作品が出来上がり、作品展が開催されます。
何点の作品が寄せられ、会場にどのように展示できるのか‥と指導の先生でミーティングです。
だいたいのプランを立て、会場準備当日、多くの生徒様もお手伝いに集まってくださいました。
壁面ごとのパートに分れ、皆で協力しながら展示の準備です。
脚立に登ったり降りたりしながら、額の高さ、額と額の間隔などを調整しながら会場を整えていくのは大変な作業です。
でも、作業しながら、皆の一体感、連帯感に繋がっていくのかな?‥と思います。
また、会期中の会場当番や、片付けまで、皆さんのお力を借りなければ行事はできません。
会場当番になった方同士は、先生や教室も違う方々ですが、仲良くなる良い機会になった‥、お互いに刺激になった‥と、お手伝いくださった生徒様達から、こんな嬉しい感想をお寄せいただいたりして‥本当にありがたいな‥と思います。
こうして、作品展を開催することは、指導者、生徒様の垣根を越えて、皆で力を合わせて開催できているのです。

〇多くの方との出会いに感謝!

作品展を開催していますと、会場では多くの方とお会いし、思わぬ方々との出会いもあります。
子供の教室は子供だけでやってくる場合が多く、保護者の方とお話しする機会はとても少ないですが、こうした会場は、保護者の方にご挨拶できる良い機会になっています。
ご来場いただいたご両親に「良くかけているねぇ~👍」・「頑張っているんだね😊」と褒められ、得意そうにしている子供達はとてもいい顔をしていて、そんな親子の姿にはほのぼのします。
また、すでに止められた方も観に来て下さって、久しぶりに懐かしくお話しさせていただくこともあります。
ご覧いただいた方から作品について、「どのように書かれるのですか?」・「教室はどこでやっているのですか?」など、ご質問いただいたりすることもあります。
ご来場いただくさまざまな方と、色々なお話や関わりをさせていただけることも、作品展を開催させていただく大きなメリットかな?と感じています。
このように会場で出会うすべての方々に感謝の気持ちを抱きながら接していきたいと思います。

〇まとめ

今回《第9回ペン習字作品展》を開催することができました。
このコロナ禍で・・でしたが、感染対策にしっかり気を配りながら、まずは開催できたことに感謝です!
そして多くの方にご来場いただき、私達の活動をお伝えすることが出来ました。
この〈広島ペン習字教育協会〉が発足した平成20年から、少しずつ当会の活動として、歩みを進めてきたこの作品展です。
特に今回の作品展では、今年3月に亡くなった当会の名誉顧問でありました小川江南先生への感謝の気持ちを表そう‥と、【小川江南先生を偲んで】のコーナーを設けました。江南先生が遺された著書〈江南語録〉より、それぞれが心に残った言葉を皆で短冊のように書いて展示させていただきました。また江南先生に教わりながら作った〈手作り作品〉なども、ところ狭しと並べることができました。

これからも一人の指導者だけでは出来ない〈広島ペン習字教育協会〉としての活動をコツコツと継続していき、地元の皆様に私達の会の存在、活動を広くアピールしていきたいと思います。
このような行事一つ一つを励みに会員一同、これからも頑張っていきたいと思います!

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