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幼い頃からペン習字を習い始めた私の話

私は小学1年生からペン習字と出会い、学習してきました。

幼い頃から文字をきれいに書くためのポイントを学習し、文字を丁寧に書く習慣が身に付いてきた私だからこそ、お伝えできることがあるのではないかと考えました。

幼い頃から、美しい文字が書けてきた私が「習ってきて良かった!」と心から思えた瞬間や、どんな場面で、どんな良い評価をいただけたかの実体験を交えて、具体的にご紹介していきたいと思います。

○ペン習字を始めたきっかけ

私の母親は文字がきれいに書けず、コンプレックスだったそうです。
子どもにはきれいな文字を書けるようになってほしいという願いもあり、近所でペン習字教室が始まるのを機会に習わせたいと思ったようで、私は習いに行くことになりました。
当時の私は小学1年生で、ひらがなの学習が終わり、これからたくさんの漢字を覚えていくタイミングでした。
少しでも将来の役に立つように…との親の思いはよそに、私は近所の友達と一緒に、楽しいばかりで仲良く通い始めました。

○幼い頃からペン習字を習って良かったと思えた、その瞬間や、その時々とは…

私は文字がきれいに書けることで自信にもつながり、文字を書くことが好きで、楽しいと実感してきました。
そして、幼少期からお手本を見て書くこと、何度も何度も書いて練習を積み重ねてきたことで、自然と集中力が身についてきたのではないかと思います。
その他にも幼い頃から習っていたからこそ良かったこと、感じたことをいくつかご紹介いたします。

ノートをきれいに整然と書くことができたことで…

学生時代は先生が黒板に書いたことをノートに書くことが多いですね。
幼い頃から文字の書き方の決まりはもちろん、文字の大きさを揃えて書く習慣が身に付いていて、いつ見てもノートはきれいに整然と書けていました。
また、たくさんの宿題が出て文字を書く機会が多い中、『字を書くことが疲れた。』と言う友達が多かったですが、私はそう思うことはありませんでした。
文字がきれいに書けること、そしてノートが整然と書けているだけで、私は学校の先生や両親にも褒めてもらえることが多く、より自信につながりました。

人前で文字を書く時に、自信を持って書けた

人前で文字を書くことは、誰でも緊張すると思います。
芳名帳への記名や結婚式の受付で文字を書く場面がありますが、平常心で名前や住所などを書くことができました。
また社会人になってから様々な書類に人と対面して文字を書いたり、名前を書く際に、誰が見ても読みやすい文字が緊張することなく書ける時には「習っていて良かった!」と、そう思える瞬間で、そうした機会が度々ありました。

公の資格取得ができ、履歴書に書くことができた

当会では、『文科省後援 硬筆書写技能検定』を受験することができます。
『文科省後援 硬筆書写技能検定』は文科省が定めた、文字を書写する上での公的資格として、3級以上で履歴書にも記載できる権威ある資格です。
私は小学6年生で4級を受験し、中学生になって3級、2級を受験し、合格することができました。
2級は『硬筆書写の専門的技術及び知識をもって書くことができる』と位置づけられています。
また受験年齢目安は高校生・大学生・一般社会人程度となっておりますが、中学生で2級に挑み、合格することはとても難関でした。
精一杯頑張ったので「2級合格!」と、進学の際の書類や履歴書にも胸を張って記載することができました。
〈漢検〉、〈英検〉など多くの方が有する資格より、特異性があったことも強みとなりました。

『硬筆書写技能検定』受験へ向けて幅広く、多くのことが学習できた

4級~1級の第1問に早書きの問題があります。
各級ごとに文字数は違いますが、4分間で相当数の文字を丁寧に、かつきれいに早く書くことが求められます。
繰り返し練習しながら、早く、より美しく文字を書くというスキルが身に付いたと思います。
また3級、2級ではハガキの表書き・裏書きを体裁よく書くことが求められます。
配置や文字の大きさなど、レイアウトを考えながら書くことの大切さも学ぶことができました。
そして、理論問題も出題されます。
筆順や部首名などは学校での学習にも大いに役立ちました。
2級では専門性の高い内容もあり、幅広く、多くの知識を学ぶことができました。

○実際に体験できた、嬉しいエピソード

≪実体験①≫
~学校の先生や高校の担任の先生に…~
先程、幼い頃からペン習字を習って良かったと思うことの一つで、“ノートをきれいに整然と書くことができたことで…”と紹介いたしました。
学校の先生には「ノートをみんなのお手本にしたい」、「宝物にしたいから欲しい」と言われたことがあります。
当時は恥ずかしい気持ちもありましたが、とても嬉しく思いました。
高校の担任の先生には、『文科省後援 硬筆書写技能検定2級』を中学生で取得していることに驚かれました。
その先生は教員免許取得後に資格取得をされたそうです。
先生が「すごいね!!」と大変驚いて評価してくださり、とても嬉しかったことを覚えています。

≪実体験②≫
~就職活動中に…~
手書きで書く履歴書よりWeb上で入力するエントリーシートが増えてきている時代となりました。
しかし、まだ手書きの履歴書だからこそ伝わる人物像を大切にして、手書きの履歴書を求める企業も少なくありません。
就職活動では、履歴書を書くことや面接試験は欠かせません。
まず、履歴書を書く際には決められたスペースに間違えず、最後まで文字を書ききることにはプレッシャーがありますね。
ここでもペン習字で学んだことが活かされました。
文字の大きさを揃えて書くことや配置を考えて書くこと、身につけた集中力で間違えずに最後まで書ききることが容易にできました。
そして、履歴書を元に行われる面接試験では、面接官の方に第一声、「字がきれいだね」・「この履歴書を見ただけで人柄が伝わるよ」と言っていただく機会がたくさんあり、大変嬉しく思いました。

≪実体験③≫
~職場の中で…~
入社当時は、多くの仕事を覚えるためメモを書く機会が多く、丁寧かつ早く書く必要がありました。
このような時にも、硬筆書写技能検定で得た早書きのスキルが役に立ちました。
しっかりと書いたメモがあったお陰で、後で見返した際にも教わったことをわかりやすく復習し、業務をこなしていくことができました。
また、取引先・お客様などとのFAXのやり取りで文字を手で書く機会がありました。
直接会うことがないからこそ、読みやすい文字を書いて、やりとりさせてもらうことを心掛けました。
受け取られた方に良いイメージを持っていただけたのではないかなと思います。
折に触れ、取引先やお客様、そして職場の上司・同僚などにも「○○さんが書いた文字はいつもきれいだね」と言っていただけることが何より嬉しかったです。

○まとめ

私は小学1年生からペン習字を学習してきました。
もちろん大人になってから、文字を習うことが遅いとは思いません。
しかし、私は『幼い頃からペン習字を始めて良かった』と思うことがこれまでにも多くありました。
もし私がペン習字を習っていなければ、今どんな字を書いていたのだろう…と思うこともあります。
学生時代はきれいな文字より、かわいい文字や丸文字を書くことに憧れを抱くこともありましたが、社会人になり、ペン習字を習っていて良かったと、心から思うようになりました。
その習うきっかけとなった両親や、幼い頃から丁寧にご指導くださった先生にも感謝し、実際に「幼い頃から習っていて良かった」と肌で感じてきた私だからこそ、たくさんの子ども達や保護者の方にお伝えしていきたいです。
このブログを通して、お父様やお母様がお子様にペン習字を習わせたいと思っていただけるきっかけになれば嬉しいです。
そして、多くの子ども達が文字を書くことに自信を持てるように、私も精一杯子ども達と一緒に、これからも学んで行きたいと思っています。

◆子どもが習うペン習字のメリットとは こちら