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ペンの光のご紹介〜自由作品部の課題について〜

ペンの光のご紹介ということで、日本ペン習字研究会刊行の「ペンの光」の内容を紹介してまいりました。

今回は「自由作品部」の課題についてご紹介していきたいと思います。

◯ペンの光「自由作品部」の課題について

この自由作品部は、段級位に関係なくどなたでも自由に作品を創作して出品することのできる部門です。
使用する筆記具は毛筆以外自由で、用紙の大きさはB5判であること、と指定されています。
筆記具は毛筆以外自由ですので、今の多様化したさまざまな筆記具を使い、作品作りを楽しんでいただけるのではないでしょうか?

◯練習のポイントについて

自由に作品を創作…というと、ハードルが高く感じられるかもしれませんが、毎月参考作品に、会長・田中鳴舟先生の揮毫された美しい参考作品が掲載されています。
まずはその課題を書かれてみてはいかがでしょうか?
参考課題を原寸のB5サイズに拡大してみると、天地左右の余白や行間などもしっかりとつかむことができて、書く際に必要な下敷きも作りやすくなると思います。
書き出しの位置や行間、また一行の中心線を引いた下敷きを作りますと、〈作品〉としてレイアウト良く書くための感覚も学ぶことができると思います。

◯自由な作品作りに…

この〈自由作品部〉は課題、用具などを一定のルールの中で自由にセレクトできることが特徴です。
会長・田中鳴舟先生の参考課題で学んだレイアウトを参考に、用具、文字の量、文字の大きさ、太さなどに応じて、下敷きをアレンジして作ってみましょう。
ご自身が心に響いたちょっとした文章や、好きな作家の詩歌など…
和歌一首や古典などの臨書にも、少しの量から取り組んでみるにはよい部門ではないでしょうか?
この自由作品部の出品をきっかけに〈作品〉を書くことに少しづつ慣れていけると良いですね。

◯全日本ペン書道展への出品をきっかけに…

日本ペン習字研究会では、年に一度《全日本ペン書道展》という展覧会が開催され、毎月のペンの光の課題とはまた違う「ペン習字の作品」に取り組む機会があります。
一年の練習の中で特に目標を持って、締切に向け、一生懸命練習に取り組める機会でもあります。
その練習を通してみなさんがしっかりと力をつけられています。
そして、出品に向かうことで〈作品を書く〉ということにも理解が深まり、作品を仕上げていく中での達成感も感じていただけることと思います。
このペンの光誌で学習する皆様には、ぜひこの年に一度の《全日本ペン書道展》にお取組みいただき、実力を大きくステップアップされ、そして《全日本ペン書道展》を盛り上げていただきたいものです。
この全日本ペン書道展への出品を機会に〈自由作品部〉への出品に慣れていただいたり…
また、〈自由作品部〉への取り組みをきっかけに《全日本ペン書道展》への出品につなげていただいたり…と、
ペンの光、書友の皆さまに〔作品作り〕に関心をおよせいただけると嬉しいです。

◯ まとめ

自由作品部のご紹介から《全日本ペン書道展》へと話を広げてしまいましたが…
一つの作品を仕上げていくことは、達成感を味わうことができ、喜びでもあります。
参考作品から取組んでいただき、自由に創作して自分だけの作品も楽しく書いてみてください。

これまで「ペンの光」の魅力をお伝えしていけたら…と、それぞれの課題について、私なりに紹介させていただきました。
今回の〈自由作品部〉のご紹介で、すべての部門を紹介させていただくことができました。
こうして「ペンの光」誌を各部門ごとに考えてみますと、なんと充実した内容で、幅広くペン習字の学習を進めていくことができる素晴らしいテキストか…と、あらためて、私自身がその魅力を感じ、日本ペン習字研究会で学べていることを、大変幸せに感じています。
このような素晴らしい日本ペン習字研究会の「ペンの光」誌に、一人でも多くの方に興味を持っていただけると幸いです。

これまで「ペンの光」誌の各部門のご紹介には、日本ペン習字研究会・事務局のご協力、お力添えをいだだき、進めてくることができました。
最後になりましたが、あらためまして『日本ペン習字研究会』事務局長ならびに、事務局担当者の方に心から感謝申し上げます。今まで大変お世話になり、ありがとうございました。

◆ ペンの光のご紹介はこちらから