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硬筆書写技能検定1級~実技問題について~

硬筆書写技能検定の内容や受験に向けてのポイントを順次、公開させていただいております。

今回は、最高位となる1級の実技問題についてご紹介させていただきます。

1級は、合格率も10%程度と難関です。

日本書写技能検定協会では、「高度な硬筆書写の専門技術及び知識をもって書くことができる」と位置づけられています。

合格されますと、日本書写技能検定協会に申請し、《指導者認定証》をいただくことができます。

そして、書写の指導を行うこともできます。

1級の問題では実技問題が6問、理論問題が4問出題され、試験時間は90分です。

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2級までのブログでは、解答例を書いたものを公開させていただきましたが、1級では日本書写技能検定協会の合格解答例を使用させていただきます。

〇硬筆書写技能検定1級の合格ラインについて

試験問題は実技問題が6問、理論問題が4問出題され各問100点満点です。
実技問題は600点満点、理論問題は400点満点です。
実技問題は535点以上、理論問題は315点以上が合格になります。
実技問題の平均点は90点、理論問題の平均点は80点、合格率は10.7%と統計が出ています。

〇過去問について

当協会では、《硬筆書写技能検定試験》を受験し、『資格』を取得することに力を注いでいます。
1級、実技問題の過去問なども十分に資料を準備しています。

受験に関心のある方は下記のお問合せフォームからご連絡くださいませ。

◆お問合せはこちら

〇第1問 速書き(4分間に145字程度)を書く問題について

2級までと同様に書き始める前に、1分間の黙読時間が設けられています。
その後続けて、4分間で必ず書き上げなければなりません。
文字数も大変多く、気持ちも焦りますが、まずは書ききれるよう精一杯落ち着いて取り組みましょう。
行頭行尾をそろえること、字粒をそろえること、文字の中心を整えることにも注意をはらって書いていきましょう。

〇第2問 かい書、行書、草書(各10字)を書く問題について

1級の第2問は、草書を書く問題が加わっています。
2級は行書まででしたが、1級では草書を正しく書くところまで求められ、グンと難易度が上がります。
生活で書く機会のない草書は、わずかな練習で書けるようにはなりません。少しづつ理解や練習を積み上げて試験に臨むようになります。
それだけ1級へは、時間をかけての熟練が必要になります。
解答を書く上での注意点は、2級までと同様に、5つの熟語を枠内にバランスよく配置して書きます。
かい書は点画を正しく接して書き、行書は点画の形の変化を理解して書きましょう。

〇第3問 縦書き 漢字かな交じり文(55字程度)を書く問題について

漢字かな交じりの文を縦書きに書く問題です。
2級では、平仮名は「連綿で書いてもよい」となっていましたが、1級では続けやすい2文字の平仮名の連綿などを、取り入れて書かれるとよいと思います。
平仮名の連綿体と漢字の行書の調和を心がけ、美しい流れを表現できるようにしていきましょう。
線質も評価の対象になりますから、つけペンを使われることをお勧めします。つけペンも美しい線を表現するには、使い慣れていくことが必要になります。
日頃から、字形とともに線質も意識しながら、練習を積み重ねていきましょう。

〇第4問 横書き 漢字かな交じり文(75字程度)を書く問題について

漢字かな交じり文を横書きに書いていく問題です。
漢字は、かい書で書くことになっています。かい書で書く時の注意点は、起筆をハッキリと表現し、点画の接筆もきちんと整えましょう。
また全体がそろって見えるように漢字と平仮名、カタカナ、ローマ字、数字との調和も考えて書きましょう。
横書きは、行の中心に対し、文字が上下しやすい傾向にあります。
行の中心を整え、バランスよく仕上げていきましょう。

〇第5問 自由作品(和歌、現代詩、漢詩)を書く問題について

和歌、現代詩、漢詩、の3種類のうち、一つを選んで書く問題です。
作品に合わせて自由に枠の大きさを決められます。自由作品を書くスペースは、天地25.6㎝、左右14.0㎝程のスペースの中に、鉛筆で外枠を書いて仕上げていきます。
どの問題に取り組むかで、書体や作品構成も変わってきます。
それぞれの特徴を理解し、3種類の中であらかじめ、どの問題で受験するのかを決めましょう。
書くスペースに配置よく書けるよう、余白の取り方や行間、文字の大きさなど、レイアウトにも気を配りながら、過去問題などで練習していきましょう。
用具は、つけペン、万年筆、ボールペンに加え、サインペン、油性または顔料のマーカーで書いてもよいことになっています。

〇第6問 掲示文について

1級では、縦書きの掲示文を書いていきます。
油性マーカーまたは顔料マーカーで、B4用紙を縦に使用して書く問題です。
3級、2級は、横書きでしたが、1級では縦に文字を書くところが大きな特徴です。文字を縦に書くことで漢字は平易な行書でも良いと思います。
全体構成を体裁よくまとめられることが大切であることは、これまでと同様です。
タイトルは本文より一回り大きく、項目、内容の書き始めをそろえ、文字、漢数字の大きさのバランスなどに気を付けて書きましょう。

〇まとめ

1級の実技問題は、高度な硬筆書写の専門技術をもって書くことを要求されます。
草書を書くこと、自由作品を仕上げることなど、2級までになかった問題も加わり、一気にレベルが高くなっています。
受験に向かいながら、「はたして、これで良いの?」とさまざまな疑問や不安を覚えながら、取り組まれていると思います。
〈日本書写技能検定協会〉では、「書写能力診断テスト」を受けて、アドバイスをいただける制度があります。
有料ではありますが、その制度を利用し取り組むと、より求められる解答に近づいていけるのではないかと思います。
最高位の級ですので、合格は大変な難関ですが、それだからこそ価値も高く、1級合格者のみに「指導者認定証」を検定協会からいただくことが出来ます。
当協会の講師も何人かが、1級合格を目指して猛勉強中です。
準1級もありますので、準1級にも取り組み、徐々にステップアップされてみてください。

最高位1級を目指される皆様が【合格】を手にされますことを願っています。


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◯当協会の1級合格者実績について

当協会の指導者、6名の内、4名が硬筆書写技能検定試験、1級を保持しています。
そして、当協会には、確かに1級合格へと進んでいく道筋が整っています。
大変な難関な試験ではありますが、当協会の受験対策に従って学習を深めていただければ、必ずや《1級合格》の称号が手に入ることと信じています。