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「ペンの光」のご紹介~かな部の課題について~

「ペンの光のご紹介」ということで、これまで規定部、筆ペン部の課題についてご紹介させていただきました。

今回のブログでは、ペンの光の「かな部」の課題についてご紹介させていただきたいと思います。

◯ペンの光「かな部」の課題について

「かな部」では、平安朝時代の古筆仮名を学びます。
規定部や筆ペン部とは違い、日常生活ではなかなか馴染みのない「かな」。
なにを書いてあるのか分からない…など、ハードルが高く感じられるかも知れません。
しかし、ポイントの解説も丁寧で、変体がなの説明もありますし、初めての方も取り組みやすいかと思います。
また、かな部の課題に取り組むことで草書や変体仮名など文字に対する知識を深めるとともに、ペンの扱い方の上達にもつながるのではないかと思います。

◯新規から5級クラスの学習は...

規定部や筆ペン部では、級位クラス、段位クラスに分かれていますが、かな部では新規から5級までが1つのクラスになっています。
このクラスでは、用紙は規定部の級位・段位クラスと同じA用紙を使い、文字数も少なめです。
その中にも、ひらがなや草書、変体がななどが取り入れられていますので、少しづつ「かな」にふれていくには、とても取り組み易いクラスだと思います。
1行の中にも文字の広狭、字間の変化、線の太細などを表現することが重要なポイントとなりますので、線の太細を表現するために、ぜひ❬つけペン❭を使用して取り組んでいきたいですね。

◯4級から準初段クラスの学習は…

4級からのクラスになると、用紙はハガキサイズのB用紙に変わります。
これまで1行だった課題から、何行かで構成された俳句などの課題に変わります。
1行の文字の広狭、字間や線の太細の変化に加え、行の長さや流れ、空間のとり方など、意識して学びたい事が増してきます。
このクラスからは作品として、雅印を押して仕上げたいものです。

◯初段から師範クラスの学習は...

初段からのクラスは、4級〜準初段クラスと用紙は変わりませんが、和歌など、文字数、行数が増えてきます。
このクラスでは
・行の長短
・行間の広狭
・線の太細
・文字の疎密
・面の大小
・墨つぎの位置の変化
・行頭、行末の高低
・線条美
・美しい空間の創生
などなど、かな作品としての奥深さをいっそう学んでいくことのできるクラスかと思います。
そして、古筆の臨書が課題となることもあり、〈臨書〉にもふれていくきっかけにもなると思います。
また、かな部でも規定部、筆ペン部と同じように、三段から昇格試験を受けることができます。
そして、師範位の認定へつながる部門です。
三段から推薦位の方には春と秋の年2回、準師範の方は秋に年に1度、師範試験が行われます。
かな部の昇格試験、師範試験問題の中には、課題選びから全体の構成まで自分で考えて和歌一首を仕上げる問題もあります。
私自身もまだまだ学習途中で、ハードルを高く感じていますが、知識を深め、技量を磨いていくチャンスととらえ、前向きに取り組んでいきたいと思っています。

◯まとめ

「日常にいかせる美しい文字」を求めてペン習字を学ばれている方が多い中ですが、特に女性の方は「かな」ならではの線条美に憧れを抱かれる方が多いように感じています。
私自身もそのような気持ちで取り組みはじめました。
これからも、かな部のお手本を揮毫されておられる先生方の、美しく洗練された線条美に少しでも近づけるよう、『かなの世界』を楽しみながら学習を深めていきたいと思います。

このブログを読んでくださった方がペンの光の「かな部」に興味を持っていただけると嬉しいです。


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