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ペン習字をより上達させるためのポイントとは

前回のブログで「大人がペン習字を学ぶメリットとは」を皆様にご紹介いたしました。そして、はじめの一歩を踏み出された皆様が「あー、文字が変わってきたなー」と、上達を実感いただけるために…また、頑張って続けているのに、「なかなかうまく書けない…」とモヤモヤされている方が、より上達を実感いただけるための練習のヒントをここではご紹介いたします。

練習上手になって、上達の手応えをつかんでいきましょう。

〇お手本をしっかり観察しましょう

ペン習字の練習で大切なのは、まずお手本をしっかりと観ることです。そして、ご自身の書かれた文字と、しっかり見比べてみましょう。
ご自分の書かれた文字と、お手本の文字の違いがひとつでも発見できたでしょうか?発見できたところで、大きく一歩前進です。
気付いたところをくり返しお手本のように書けるまで、しっかり練習していきましょう。たった1か所で良いのです。その積み重ねで、ぐーんと上達していくことでしょう。
そして、お手本を観るときのポイントをいくつかご紹介いたします。

文字の中心がどこにあるのかをじっくり観ましょう

文字には中心のとらえやすい文字やわかりにくい文字があります。
そこでポイントになるのはお手本にある、たて、よこの中心線です。
その中心線に目を向けて、文字の形をとらえてみましょう。
そして、ご自身もたて、よこに中心線(リーダー線)のあるノートなどに書いてみましょう。
文字の中心をつかみ、ノートの中心線をたよりに書いてみると格段、文字のバランスは整ってきます。
文字の中心を意識し、字形をつかんでいきましょう。

文字を輪郭で捉えてみましょう

文字のりんかくを丸、三角、四角などの形として観ていくと、線やはらいの長さなどがわかりやすく見えてきます。
縦長や横長な四角形、正方形に近い形。三角形、台形や逆三角形。丸やひし形に近い形など、実にさまざまな形があります。
一度、そんな形としても文字をとらえてみてください。

へんとつくりなど、パーツごとの組み合わせを観てみましょう

漢字はへんやつくりなど、色々なパーツの組み合わせで出来ています。
それぞれのパーツの大きさや、位置など、どう組み合わせているのかと、分けて観てみましょう。
さまざまな組み合わせ方があるので大変複雑ではありますが、お手本の文字をそうした視点でとらえてみると、とてもバランスの良い形に仕上がります。
また、「画数の少な目なへんはつくりの上寄りにくっつく」など、大まかなルール、特徴もあったりします。
そうしたルールも、教室で学ぶことで、知識として身につけることが出来るでしょう。

〇知識を身につけながら練習しましょう

文字を美しく書くためには、たくさんのルールがあります。
前タイトルの「お手本をしっかりと観察しましょう」でご紹介した、お手本を元に、観て気付いた所の練習で終わるのではなく、そこにあるルールも学んでいきましょう。
観て気付くことができても、ルールが…となると難しいですね。
皆さんの学ぶペン習字教室には、そのような大切なルールもしっかりとお教えできる先生がいて、安心です。
ルールを少しづつ覚えていくことで、お手本がなくても美しく文字が書けるようになってきます。
見てまねる…から、美しく文字を書くための知識も身につけて上達につなげていきましょう。

〇ゆっくり丁寧に練習しましょう

普段ほとんどの方が文字を書くとき、字形など気にすることなく、スピーディーに書いていますね。
ビジネスでは仕方のないこと…と思います。
しかし、ペン習字の練習では、少しづつ「ゆっくり丁寧に書く」という事に慣れていきましょう。
ゆっくりと、普段より少し大きめに書くことで、お手本を観て気付けた、正しく美しい形により近づけて書くことができやすくなります。
最初はなかなか思うようにペンが運べなかった方も、ゆっくりとくり返し練習していくことで、確実に思うように書けるようになってきます。
そして、ゆっくりと書く…という事は同時に丁寧に書くという事にもつながっています。丁寧に書かれた文字は、やはり見る側の心に響くものがあります。
ゆっくりと丁寧に練習する習慣をつけていくことは、文字を心を込めて書く習慣を身につけていくことでもあり、上達のための大きなポイントとなります。

〇まとめ

ペン習字をより上達させるためのポイントは、どのように練習するのかということだと思います。
今回、その練習の進め方についてご紹介いたしました。
たくさん書いているのに…の練習から、より効率の良い練習に切り替えていき、まさに練習上手になっていきましょう。
ここでご紹介した練習方法をぜひ取り入れてみてください。そして、ペン習字の上達がグンと加速されることを願っています。