ブログ

筆ペン部師範試験に挑戦中の私の話

私は日本ペン習字研究会の月刊誌「ペンの光」で学んでいます。

そのペンの光での“筆ペン部師範試験”に取り組んでいる私の今をブログにしてみました。

日本ペン習字研究会の月刊誌「ペンの光」では競書出品で段級位が認定され、10級から始まり師範へと昇級、昇段していくことができます。

五段からは、昇格試験を受験し、推薦位、準師範位と昇格することができます。

そして、師範位に認定していただく最後の試験が《師範試験》です。

師範位の認定は、規定部・筆ペン部・かな部の3部門あり、私は現在、筆ペン部の師範試験に挑戦しています。

今までの昇格試験よりは課題も多く、いよいよ師範位へ!と、気持ちを引き締めて取り組んでいます。

○筆ペン部師範試験内容紹介

筆ペン部の師範試験は指定の答案用紙に書く課題が全5問出題されています。
その他にも、ペン書歴の提出や「師範位になってからの後進の指導について」のタイトルでの小論文もあり、栄えある日本ペン習字研究会の【師範】として認定していただける重みを感じ、自覚を持って取り組めるような内容だと思います。

課題1「語句を楷書と行書で書く問題について」

課題1の出題内容は①~⑤の語句を指定の書体(楷書と行書)で指定されている用紙の各枠に体裁よく書く問題です。
指定の枠に、ただ文字を書くのではなく、枠に対しての余白や文字の大きさの大切さを改めて感じながら、練習を進めていきました。
でも、なんと言っても文字の書きぶりが大切ですから、筆ペンの特徴を表現できるように線の太い細いや、書き出しの始筆などに意識しながら練習しています。

課題2「漢字かな交じり文を書く問題について」

課題2の出題内容は①、②の一つづきの言葉(漢字かな交じり文)を指定の書体(楷書と行書)で書く問題です。
課題1に対して、課題2は文字数が多い分、中心の整え方、文字の大きさをバラン良く整えることが難しい課題です。
枠に対して、中心が分かるように下敷きを作って書くことで、かなり書きやすく取り組むことができます。
楷書と行書との書き分けにも充分注意し、練習を繰り返しました。

課題3「のし紙を書く問題について」

課題3の出題内容は指定用紙にのし紙として書く問題です。(書体は楷書、行書どちらでも可能)
日常生活でも、のし袋を書く時には、いつも筆ペンを利用しています。
このように筆ペンは生活に欠かせない筆記具となっていて、この課題3はまさに筆ペン部の師範試験にふさわしい問題だと感じています。
のしの名目にあたる上の部分(上段)と、送り主の名前を書く下の部分(下段)とで、文字の大きさを変えて書くように心掛けました。
普段の生活でも、のし袋を書く場面では自分の名前をやや小さめに書くことは、気をつけたいポイントかな?と思っています。
今回の師範試験の、この問題の送り主は団体名になっていて、漢字6文字でした。
より文字の大きさや字間の取り方などに苦労し、下の空白が詰まらないように気をつけて書きました。

課題4「年賀状を書く問題について」

課題4の出題内容は指定用紙にはがきサイズの枠があり、年賀状の裏書きが課題です。
年賀状の裏書きまでもを、手書きで1枚1枚書く機会も減り、白紙の年賀状の枠にどのようにレイアウトをすべきかと悩ましい問題でした。
まず、冒頭の挨拶文を何にするかを考え、レイアウトなど考えました。
「謹賀新年」や「賀正」などより、より女性らしく、ソフトなイメージが感じられる「つつしんで 初春のおよろこびを 申し上げます」を選んだのですが、字数が多い分、よりレイアウトを整えること、また筆ペンの穂先を効かせて小さく文字を書くことに苦労しました。
全5問の中で、時間もかかり、一番大変でした。
余談ではありますが、私は毎年、年賀状ソフトを使って簡便に年賀状を仕上げています。
課題の練習をしながら、本来ならこうして1枚1枚、心を込めて書くことで手書きの年賀状のぬくもりが伝わるのではないかなと、改めて思いました。

課題5「旧字体と書写体を書く問題について」

課題5の出題内容は常用漢字を①~⑤は旧字体で、⑥~⑩は書写体に改め、指定の用紙に書く問題です。
普段、日常生活ではほとんど書くことのない〈旧字体〉・〈書写体〉です。
しかし、師範位と認定していただくには、こうした旧字体・書写体など、知識としての学習も大切だと認識して取り組みました。
日頃の学習に欠かせなく活用しています〈筆順付き〉硬筆新字典を参考に、指定の用紙の枠内に書いていきました。
普段書き慣れていない文字のため、私は戸惑いもありましたが、課題1同様、枠に対しての文字の大きさ、余白などに注意しながら仕上げていきました。

○まとめ

今回のブログでは私が現在取り組んでいる筆ペン部、師範試験をテーマにさせていただきました。
私は規定部(ペンの部門)の師範位はいただいていて、今回は2つ目の筆ペン部の師範位への挑戦です。
規定部の師範試験とは、用具をはじめ、課題の内容は大きく違うので新鮮な気持ちで受験に臨みました。
私は筆ペンには苦手意識を持っていましたが、昇級、昇段があることを励みに、なんとか師範試験を受験するまでにたどり着くことができました。
そして師範試験に向き合うことで、より筆ペンの学習を深めることができました。
このように、これからも日本ペン習字研究会の月刊誌「ペンの光」をベースに幅広く学習を深め、自分自身のスキルを更に磨いていきたいと思います。

◆『筆ペンの使い方のコツを知って筆ペンを身近な存在に』についてはこちらへ